「西海岸と東海岸 歴史を感じる町並みウォーク」直行で50分~60分程度

01 富岡海水浴場駐車場を出発

海に向かって左側へ歩き始めます。
地元の人が西海岸と呼ぶ海岸線の遊歩道を歩けば、海に突き出す形で作られたベンチが見えてきます。

(オススメ)海に突き出した防波堤「突堤」

海に突き出した形の防波堤である「突堤(とってい)」の上を歩くと朝のひんやりとした潮風と波音が疲れた心を癒してくれます。また、10月から11月にかけては水平線に沈む夕日を見ることができるので、突堤や海水浴場は写真スポットとしてもオススメ。

02 三つ目のベンチを過ぎたら左の脇道へ

三つ目のベンチを過ぎたら左側の脇道へ入ります。
脇道へ入って後ろを振り返ると、松林が額縁のようになって絵画のような風景が楽しめます。

03 山陽公園前バス停

松林の中を通ると「山陽公園前」のバス停に出ます。
左右を確認し道路を渡ったら、正面の頼山陽公園へ向かいましょう。

04 頼山陽公園

「日本外史(にほんがいし)」を著したことで有名な頼山陽(らいさんよう)は、1818年富岡の城下を訪れ、その時に天草灘の美しさに感動したことで「天草洋に泊す(あまくさなだにはくす)」の名吟を詠んでいます。頼山陽詩碑には、頼山陽自身が書いた筆跡をそのまま写真版として碑面に刻んであります。また、詩碑のそばには頼山陽について説明するナレーション設備も備えられています。※現在修理中

05 頼山陽詩碑の右手側へ

頼山陽詩碑の右手側にある「お手洗い」の標識の方へ向かいます。
小さな階段を下りましょう。

06 三丁目公民館(兼 頼山陽休憩所)

階段を下りるとすぐ三丁目公民館(兼 頼山陽休憩所)があります。
三丁目公民館(兼 頼山陽休憩所)の正面を通って公民館脇の通りに出ます。

07 三丁目公民館脇の通り

通りに出たら左へ進みます。※ゆるやかな下り坂
50mほど進むと町道(富岡中央線)に出ます。

08 町道(富岡中央線)の三叉路を右側へ

町道(富岡中央線)の三叉路に出たら右側へ進みます。

(オススメ)林芙美子文学碑

町道(富岡中央線)を歩いていくと左手側に熊日天草西販売センターが見えてきます。
その隣には木造2階建ての岡野屋旅館(現在閉業)が建っています。
ここは「放浪記(ほうろうき)」の作者として有名な林芙美子(はやしふみこ)が宿泊した旅館で、
玄関の前には、林芙美子の「旅に寝て のびのびと見る 枕かな」と刻まれた句碑が建てられています。

10 町道(富岡中央線)の十字路を左へ

林芙美子文学碑から100mほど歩くと右手側に富岡公民館が見えます。
その富岡公民館からさらに100mほど進むと十字路があり、その十字路を左へ進みます。※細い道路です。

11 町道(富岡港線)沿いの脇道へ進む

通路を進むと左手側に熊本県水難救済会富岡救難所倉庫があり、そこを過ぎると町道(富岡港線)に出ます。
その倉庫を左に見て町道(富岡港線)を10mほど進むと道路右側に松林に入る小さな脇道があり、その脇道に入ります。
※脇道は右斜めに入る道です。町道(富岡港線)沿いにはいくつか脇道がありますが、どの脇道に入ってもOKです。

12 東海岸へ

脇道に入り松林を抜けると、地元の人が「東海岸」と呼ぶ海岸に出ます。

(オススメ)富士山のような雲仙岳の景観

東海岸から天気が良いときに海を眺めると遠くの正面に長崎県の雲仙岳(うんぜんだけ)が見えます。
雲仙岳は、妙見岳(みょうけんだけ)、普賢岳(ふげんだけ)、国見岳(くにみだけ)などの総称で、見る場所によって形が異なりますが、天気の良い日に苓北町側から見る形は、富士山に似ていて最も美しい形をしています。

13 東海岸の遊歩道を歩く

海岸線には石畳の遊歩道が整備されており、海に向かって左側へ海岸を歩いていきます。
※海岸の近くではアオサの養殖が行われています。

14 新大手門の石垣へ

海岸線の遊歩道を約400mほど歩くと海側に展望スペースが見えてきます。
そこを過ぎると再び町道(富岡港線)に出てきます。道向かいには「新大手門(しんおおてもん)」の石垣が見えるので、石垣が見えたら右側(富岡港の方)へ向かいます。

15 富岡港へ

先ほどの場所から100mほどで富岡港に到着します。富岡港には富岡港船客待合所(きずなステーション)があり、待合所内では高速船の切符の他お土産品や海産物を販売しています。時間があれば中にある苓北町観光案内所で観光スポットを調べたり、食事処「大黒屋」で地元の味を堪能するのも良き。また、毎週土曜日には午前9時から「朝市」が開催されており、新鮮な魚介類が手頃な価格で販売されています。※高速船は、毎日4往復運航で富岡港⇒茂木港(長崎県)間を45分でむすびます。

16 富岡城と百閒土手

富岡港から海を右に見て堤防をしばらく歩いていくと、小高い山の上に「富岡城(とみおかじょう)」とそのふもとに「百閒土手(ひゃっけんどて)」が見えてきます。

(オススメ)「富岡城」と「百閒土手」

17 富岡港周辺を散策

富岡港周辺には、チャンポンで有名な「明月(めいげつ)」やカツ丼が美味しい「お食事処いこい」、手作りパンの「ミヤザキ」など飲食店もあるので、富岡港を起点に朝食やブランチ、昼食などで苓北町を食べ歩くのもオススメ。
富岡港周辺を散策したら、「14.新大手門の石垣」が見える場所へ戻ります。

18 新大手門の方へ進む

新大手門の石垣に向かって真っすぐ進みます。

19 町道(富岡中央線)を右側へ

50mほどで町道(富岡中央線)に出ます。
そこから新大手門の石垣を正面にして右側へ向かって歩きます。

20 頼山陽宿泊の地

新大手門の石垣から少し歩くと、左側に「頼山陽宿泊の地」が見えてきます。
1818年、頼山陽は渋江龍淵(しぶえりゅうえん)を訪ねて富岡に来町した際に宿泊したとされるのがこの場所にあった旅館「泉屋(いずみや)」でした。その後、泉谷が富岡の大火で焼失してしまいましたが、頼山陽の足跡を記念して泉谷跡に記念碑が建てられています。
この記念碑を通り過ぎて5mほどで左の坂道へ進みます。

21 富岡小学校横 国道沿いの歩道を進む

坂道を上っていくと国道324号に出ます。道路を渡って歩道を左に進みましょう。
左手側に富岡小学校の校舎、右手側には手前から順番に寿覚院(じゅがくいん)、覚法寺(かくほうじ)、鎮道寺(ちんどうじ)、聞法寺(もんぽうじ)と4つの寺院が並んでいます。

22 鎮道寺(勝海舟の落書き)

歩道をまっすぐ進むと富岡保育園の前を通ります。
保育園の隣には勝海舟(かつかいしゅう)が落書きした柱が残る「鎮道寺(ちんどうじ)」があります。
幕末から明治にかけて活躍した勝海舟は、この鎮道寺を2回訪問しています。
本堂の柱には当時の落書きがそのまま残されており、無料で見学することができます。※見学は要予約
道路を進むとホテル四季咲館の前に着きます。左に曲がったらゴールの富岡海水浴場駐車場です。

23 富岡海水浴場駐車場に到着

青い看板が目印の富岡海水浴場駐車場に到着。
夕陽を楽しめるように、間隔を置いて10個整備されている
海の左手先に見えるひときわ大きい白い建物は「九州電力苓北発電所」
石炭を燃料とする火力発電所で、熊本県の電力需要の約80%を賄っている

三つ目のベンチを過ぎたらわき道を左へ

遊歩道さらには国道を横切り、正面の公園へ

「雲か山か呉か越か…」(泊天草洋)で有名な頼山陽詩碑が目に付く
詩碑の右手「お手洗い」の標識の方へ石段を下りてすぐ右、「頼山陽公園休憩所」を左へ行くと富岡城下町本通り(中通り)に出る。

右方向に道なりにしばらく歩くと、左手に「林芙美子文学碑」が見える

旅館「岡野屋」(現在は営業していない。)
富岡での一夜をテーマに「天草灘」を記した林芙美子
文学碑には「旅に寝てのびのびと見る枕かな」という句が刻まれている

ほどなく小さな脇道があり、左へ行くと大きな道に出る

左に少し歩き、右斜めへ入る道を進むと通称「東海岸」

海岸を眺めると正面に見えるのは雲仙岳(長崎県)

ここから見る雲仙岳は富士山にも似た最も美しい姿だと評判

右手に見える富岡港へ

富岡港から苓北観光汽船で長崎県茂木港まで45分
苓北町は長崎からの海の玄関口
隔週土曜日朝8時半から朝市が開催されている

富岡港から海を右に見てしばらく歩くと「百閒土手」が広がり高台の上には富岡城が見える

時間と体調に合わせて、しばらく散策するのもいい

富岡港周辺を散策したら先ほどの石垣の見えるところまで戻る

石垣の方へまっすぐ歩く

「天草島原の乱」後の富岡城修築の際、城郭拡大のため海岸沿いに石垣を築き堀割って大手門造営(明治時代に崩壊)した跡を偲ばせる石垣の一部

突き当りを右へ

左手には富岡小学校、頼山陽宿泊の地(泉や旅館跡)

通り過ぎたらすぐ左へ

登り道の左手は校庭

国道に出たら左へ

左手には校舎、右手に見える小山は権現山、山麓には寺院が連なる

そのまままっすぐ歩けば右手に「富岡保育園」

横には「鎮道寺」

幕末から明治にかけて活躍した勝海舟はここ鎮道寺を2度訪問
本堂の柱に落書きしたものが、今もそのまま残されている(落書き見学は要予約、無料)

そのまま進めば「富岡海水浴場駐車場」


お疲れさまでした!

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